胃腸風邪かも?それって感染性胃腸炎!?
胃腸風邪とは“感染性胃腸炎”のことで、ウイルス・細菌感染により胃腸で様々な不調が起こる病気です。
ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス感染により起こるケースが多く、冬から春の時期にかけて流行します。
感染するウイルスにより特徴的な症状は異なりますが、主に嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。
感染性胃腸炎の感染力は強力なので、家族間などで感染しないように注意することが必要です。
嘔吐した際にそれに触れると、それを介して感染が起こることがあるので、症状による吐しゃ物を処理する際は十分に注意して、手洗いやアルコールによる消毒などをしっかりと行いましょう。
胃腸風邪の原因
感染性胃腸炎の主な原因はウイルス感染によるもので、特にロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスによる感染が多いです。
12月ごろの冬の時期はノロウイルスによる感染が多く、春の時期はロタウイルスの感染が多いとされています。
アデノウイルスは年間通じて感染します。
そしてロタウイルスによる感染性胃腸炎は小さなお子様(生後6ヶ月から2歳ごろ)で起こりやすく高熱や水様便が症状として現れます。
ノロウイルスは強い吐き気・嘔吐が特徴的で、熱はそれほど高くならないとされています。
なお、多くはありませんが細菌感染により起こる細菌性胃腸炎もあり、この場合は高熱、激しい下痢、腹痛、血便などの症状が現れ、重症化することも多いのですぐにクリニックを受診して適切な検査・治療を受けるようにしましょう。
こんな症状があれば胃腸風邪(感染性胃腸炎)かもしれません
- 吐き気・嘔吐
- 高熱
- 下痢
- 腹痛
- 水様便
- 血便
このような症状がある場合、感染性胃腸炎の可能性がありますので、お早めに京都市右京区の林真也クリニックへご連絡ください。
胃腸風邪(感染性胃腸炎)の治療方法
感染性胃腸炎と診断された場合、まずは嘔吐や下痢などの症状による脱水症状を防ぐために小まめな水分補給を行い、安静にして経過観察するほか、整腸剤などのお薬を使って症状の緩和をはかります。
感染性胃腸炎の原因となる主なウイルスのうち、現在予防接種が受けられるのはロタウイルスのみで、任意接種となりますのでご希望の際は事前に当院へご連絡ください。
胃腸風邪Q&A
胃腸風邪(感染性胃腸炎)のウイルスの潜伏期間はだいたいどのぐらいですか?
原因となるウイルス・細菌によって異なりますが、一般的に潜伏期間は1~3日程度とされています。
症状が現れる期間はノロウイルスで1~2日程度、ロタウイルスで5~6日程度とされています。
ただし、感染しても症状が現れなかったり、現れたとしても軽度であったりする場合があります。
胃腸風邪(感染性胃腸炎)が流行する時期はあるのでしょうか?
感染性胃腸炎は通常、冬から春の時期にかけて流行するとされていて、12月ごろの冬の時期はノロウイルスによる感染が多く、春の時期はロタウイルスの感染が多いとされています。
アデノウイルスは年間通じて感染します。
胃腸風邪(感染性胃腸炎) になったときに気をつけておくべきことは何ですか?
感染性胃腸炎は感染力が強いので、発症した時はまず、家族間などまわりに感染を拡げないように注意しましょう。
吐しゃ物や下痢便を介してまわりの方が感染する場合がありますので、それらを処理する時は十分注意し、処理後は手洗い・アルコール消毒を心がけるようにしましょう。
また便器や便座、トイレのレバーやドアノブなども消毒するなど、感染予防に努めることが大事です。
胃腸風邪(感染性胃腸炎)になったらどんな食事や飲み物がよいのでしょうか?
感染性胃腸炎にかかると胃腸が弱くなるので、食事量を抑えて、火を通した料理を適量食べるようにしましょう。
食べ物を消化・吸収しにくくなっているので、料理の際は食材を細かく刻んだり、柔らかく煮込んだりしてください。
脂っこいものは避けて、大根やレタスなどの消化の良いもの、またリンゴやバナナなどの果物がおすすめです。
また脱水症状を起こさないために小まめな水分補給が大事ですが、一度にたくさん飲むと気分が悪くなったり、下痢になったりしますので、少量に分けて飲水するようにしてください。
ストレスで胃腸風邪になることもありますか?
不安や緊張、イライラなどのストレスが原因で胃腸炎が起こることがあり、これを“ストレス性胃腸炎”と言います。
腹痛、下痢・便秘、吐き気、食欲不振、腹部膨満感などの様々な症状が現れます。
市販薬を飲んでも効果がなく、腹痛などの症状が1ヶ月以上続くようでしたら一度当院へご相談ください。